iPhoneを選ばない5つの理由
iPhone5sを使い続けて2年が経過した。
4月が契約の更新月ということで、これを期に解約をし、新たなスマートフォンをゲットすることにした。
さて、みなさんはどのような基準でスマホを購入するのだろう。iPhone or Android?知り合いの女の子達は、ほぼiPhoneを使っている。男友達もガジェットに興味がある人を除いてほとんどiPhone使いだ。私自身もiPhoneは"3gs", "4", "5", "5s"と使い続けてきた。しかし、この度4月をもってiPhoneと一旦お別れをし、Androidのスマホを購入する事に決めた。
今回は、なぜ私がiPhoneを選ばなかったのかを述べていく。長いことiPhoneを使っている人の中には、私と同じ考えを密かに持っている人もいるだろう。機種変更を考えている人の参考になれば幸いだ。
尚、iPhoneの否定的な意見を述べてAndroidに誘導するといったネガキャンのような意図は全くないことを前述しておく。
1. デザインが気に入らない
第一の理由は、iPhone6, 6s のデザインが気に入らないからだ。
2016年4月現在、iPhoneのメイン機種は「iPhone6s」「iPhone6s Plus」である。それらのデザインで、どうしても好きになれない部分が2つがある。
メインカメラの出っ張り
メインカメラの出っ張りは、iPhone6の発売当初から散々叩かれてきた事だが、やっぱり受け入れ難い。iPhone5sのメインカメラはフラットなデザインだったが、6以降、この出っ張りデザインが続いている。
このデザインが理由で、ケースなしで平面に置くとガタつく、カメラ部分が傷つきやすいという問題が発生する。ケースで平らにすればそれらの問題は解決するが、そもそもその補正方法が気に入らない。
背面デザイン
背面の上下にあるあの線、あのデザインが好きではない。あの部分は、通称「Dライン」と呼ばれ、アンテナの役割を果たしているとの事。という事は、あの線をケースで隠してしまうと電波感度が弱まってしまうという事(らしい)。
新しいスマホを購入する際にもちろんiPhoneも検討したが、 やはりあの出っ張りや背面デザインがどうしても気に入らない。「いや、スマホのデザインなんて気にするなよ」という人もいるかもしれない。だが、多くの人にとって、スマホは今や毎日数時間は操作するツールだ。その道具選びに妥協はしたくない。
そもそも、ある時点からApple社が手がけるプロダクトデザインに気に入らない点がちらほら見え出した。Apple Watchのデザインもシンプルすぎてあまり好みではない。iphone用バッテリー付きケース(iPhone 6s Smart Battery Case)など愚の骨頂だ。
ジョブズの死=Appleの死と過激に表現しているサイトもあるが、私はそこまでは思わない。iPhone5系のデザインは好きだし、iOS8も見やすくて結構好みだ。ただ、最近の見た目を犠牲にしてでも性能を重視した方針の製品は好きになれない。
2. 価格が高すぎる
iPhoneの価格を確認したところ、知ってはいたが、やはり高い。すんごい高い。そもそも今まで私は、スマホはタダでもらえるものという感覚を持っていた。それは一括0円案件の存在があったからだ。同様の感覚を持っている人は少なくないはず。
2016年3月頃から、携帯電話の一括0円案件がほぼ見当たらなくなった。総務省が進めてきた携帯電話の通信料金や端末価格の見直しが本格化したことが影響している。私は2月まで海外にいたが、このニュースは現地でも知ることができた。しかし、結局またすぐに一括0円が出てるだろうと思っていた。が、4月現在、見事に私の周辺の電気屋や携帯ショップで見かけたことは無い。
新たにスマホをゲットするには、文字通り"購入"しなければならない。
iPhone6s | iPhone6s Plus | |
---|---|---|
16GB | ¥93,744 | ¥106,704 |
64GB | ¥106,704 | ¥119,664 |
128GB | ¥119,664 | ¥132,624 |
16GBモデルでは経験上絶対に足らなくなる。そうすると64, 128GBなどのモデルがターゲットとなるが、64以上だと10万オーバーという驚きの価格設定。iPhoneSEが安く購入できるが、それでも高い。7万も出せばAndroid端末+タブレットが購入できてしまう。
「いや、実質0円ならあるじゃん」という意見もあるだろう。だが、実質と一括は異なる。ガラケーを学生の時から使ってきた私からすると、毎月の通信費+端末代で3,000円代が希望(いや、もっと安くてもいい)。実質0円で購入すると、毎月7000円近く請求される為、それは何としても避けたい。ランニングコストは低くしたい。
3.みんな使ってる
これだけ多くの人がiPhoneを使っていると、目新しさが無くなってくる。
iPhoneユーザーはケースをつけることで個性を出すのが常識となっているが、それすら被ることもある状況だ。だがそれも仕方がない。今や日本国民の70%がiPhoneを利用していると言われている。
iPhoneはその革新的なデザインやシステムで人々の所有欲をみたすガジェットだった。しかし、今やそれが常識となり、日本のスマホの基準となった。昔のようにiPhoneを持つことで味わえる独特の所有欲は得ることができなくなった。
4.音楽再生アプリが使いにくくなった
iOS8以降だろうか、アップデートに伴い、音楽アプリ(MUSIC)が使いにくくなった。
例えば、あるアルバムを聞こうとアプリを立ち上げて画面をスクロールしたが、どこにも見つからない。
ポチポチ画面をいじっていると、ようやく見つけることができた。最近追加した項目の下に「アーティスト∨」という文字が見える。そこを押下するとメニューが展開し、「コンピレーション」というメニューが見つかった。それを選択することで、ようやく目的のアルバムを発見することができた。こんなところが押せるとは、とても思いつかなかった。
※どうやら、アルバムの中に1曲でもコラボ曲などで他アーティストが混ざっていると、コンピレーションアルバムと認識されるようだ。
他にも、全曲シャッフル再生したい場合、上記メニューで「曲」を選択後にシャッフル設定しなければならない。以前の音楽アプリでは、少なくとも使い方を迷ったことは無かった。歳をとって柔軟な発想ができなくなったといえばそれまでだが。
iPhoneは、元々は音楽プレイヤーであるipod、携帯電話、インターネットやメールができる情報通信端末の3つをあわせ持つ機器というのがコンセプトだったはずだ。クリックホイールのような操作性までは求めないが、ipodから受け継いだ役割を忘れないでほしい。
5.Androidの性能が安定してきた
Android端末がサクサク動作するようになってきた。
過去にAndroid端末を使っていたことが数ヶ月間だけある。docomoやauでiPhoneが発売されていなかった当時、docomoからiPhoneの対抗馬としてGalaxySが発売された。当時の他のAndroid端末と比較すると、唯一まともに動作する(サクサク動く)端末として注目を集めていた。初めてのAndroid端末が楽しみで、ウキウキした気持ちで使いはじめたが、その楽しい気持ちは一瞬で無くなった。やはりiPhoneと比べると、動作が驚くほど遅い。最悪のレスポンス。度重なるフリーズ。
ある日、GalaxySを持って外出した際、友達の連絡をキャッチできない事があった。知らない間に端末がフリーズした為、電話が受け取れなかったのだ。事件をきっかけに、私はAndroidを使うことをやめた。その後、SonyのXperiaZ1など、少しだけ触る機会があったが、満足できる性能ではなかった。
それから数年後、留学中に友達の携帯を買いについていったショップで、私はびっくりした。Androidがサクサク動くようになっている!もはや自分の中で"iPhone一択"という考えは無くなった。
iPhoneを選択しない5つの理由を述べてきた。だがあくまでも個人的な見解であり、iPhoneには以下のような多くの人を惹きつける魅力があることも確かだ。
- 直感的な操作が可能
- アプリのセキュリティが高い
- 高性能カメラ(手振れ補正が優秀)
- 豊富なアクセサリ
- 他のApple製品との連携
次期iPhoneが発売された時には、すぐに欲しくなってしまうかもしれないが、まずはAndroidを試してみようと思う。久々にAndroidを使ってみると、なかなか新鮮だ。しばらくiPhone5s自体は手元に残しておき、それぞれのOSの違いを楽しんでみるつもりだ。
AndroidはNexus5xの購入を予定している。2016年4月現在、Amazonでの価格は5万以上だが、他のサイトだと3万円代前半で販売されており、最近一気に値が下がっているようだ。機種変更を予定している人には、いいタイミング。
乗り換え後の使用感や意見は、また後日述べたいと思う。